坐禅と座禅の違い

小さなお話

坐禅と座禅で違いがあるのか、どちらが正しいのかを聞かれることがあります。多くの人が座禅として認識しているかもしれませんが、正しくは坐禅と表記します。

坐禅とは、お釈迦様が悟りを開くために行ったのが始まりです。

お釈迦様は当初、苦行による修行を続ければ徳が積まれ、迷いから解放されると考えていました。しかし、苦行ではなく自分自身を見つめ直し、心を正すことが大切だとお気づきになり苦行から離れ、菩提樹という大きな木の下で足を組み坐り続けました。

坐禅の最中、欲望、愛執、恐怖、嫌悪など様々な誘惑がお釈迦様を襲いました。
しかし、惑わされず身心を整えること七日間、12/8の明け方、ついにお釈迦様は悟りを開きました。
お釈迦様が坐禅により悟りを開いたことから、仏教では坐禅が大切にされています。

最近では、欧米を中心に注目を集める心理療法の一つである「マインドフルネス(瞑想)」の根源も「禅」であると話題です。

現代人が持つ過去のトラウマや将来の不安により「心ここにあらず」となった精神を、姿勢、呼吸法等を整え坐禅、マインドフルネス(瞑想)することで、自律神経のバランスも良くなります。偏桃体や海馬への影響で、感情が穏やかになり思いやりの心が豊かになると、研究でも立証されています。

又、スマートフォンやインターネットにより何不自由ない情報社会を生きている現代の人々は、次々と湧く欲、他者との比較で頭がいっぱいです。木々がかすかに揺れる音、優しい鳥の鳴き声のみが聞こえるような静かな場所で、自分自身の心を見つめ直す時間が必要なのです。

話を戻し、
坐禅は座る動作を表しており
座禅は座る場所を指しています
「坐」は土の上に人が座っているその姿を表すものですが、「座」は「广(すだれへん)」が付く事からも分かるように屋根が付いている建物を表す際に使う文字です。座る場所よりも座るという動作自体の方がより重要視されるべきであるので、正しくは坐禅を使うべきです。皆様も無理をせずできる限りでいいので、坐禅をしてみると心が落ち着き、心身ともに安らぐことでしょう。

 

合掌