~成道会~

小さなお話

お釈迦様は約2500年前、インドの釈迦族という王族の後継者として降誕されました。
何不自由ない生活を送りながらも人の生死について想いを深めたお釈迦様は、王位を捨てて出家されたのです。
6年もの修行をされ、瞑想中(坐禅) 青白く光り輝く暁にお悟りを開かれました。
これを成道(じょうどう)と言います。

お悟りを開くとはどういう心境に至る事なのでしょうか、

『この世の一切の本質的な真理を捉える事』と表現される事があります。

これにより”人が幸福になる真理”も理解出来て、煩悩を滅却する事に繋がります。

又、”全ての事象には原因が有り、そこに縁が加わり結果となる真理”が分かります。
従って、自分に起こる事(結果)は全て自分が撒いた種(原因)であり、良い事が起きた時も必ず誰か(縁)の力も頂いている、
だから常に全ての方々に穏やかに真心で接しましょうという教えに繋がります。

そして”他者のお心を理解し寄り添う”事が出来るのです。
自分の目線だけで捉えるのではなく、相手の立場や状況を考慮して、苦しみや喜びを共感しましょうと教えられます。

どの教えも”この世の真理”に基づいた普遍的なものです。

2023年も残りわずか、、
自らの1年を振り返り、来年の皆様に活かして頂きたく存じます

合掌