”一掃除二信心”

小さなお話

曹洞宗大本山總持寺の164mある通称”百間廊下”
修行中に毎日雑巾がけをしたことを思い出します。
皆さんは掃除に対して、
汚れたから綺麗にする、散らかったから片付ける、
といったように掃除した結果を目的としてされるはずです。

禅宗では掃除をする行為自体も重要とされます。
無心で一つ一つ丁寧に整えていく。
その行為が己の心の塵や埃を払い、綺麗に強く磨くのです。

部屋の掃除をすると、清々しくなったり、心が軽くなった経験は誰しもあると思います。

心が疲れていたり、病んでいる方は、身の回りの整理も行き届いていない事が多いです。

辛い時、苦しい時、憂鬱余裕が無い時ほど、
意識して身の回りを綺麗に整えてみて下さい。
目の前に落ちているゴミを拾ってみて下さい。

身心が軽くなり、視界が開ける感覚が分かるはずです。

合掌